【設問のねらい】
「生乳の買取価格の引き上げ」という一つの事象に対して、「円安」「ロシアのウクライナ侵攻」「国内の需要」「販売価格」など様々な側面や酪農家、乳業メーカーなどの立場から考えることで、多面的・多角的に事象をとらえる力を身に付けさせる。


【解答例】
(1)牛乳等生産実績は大きく変化していないが、配合飼料価格が2021年から2022年にかけて高騰している。

(2)酪農家
・ロシアによるウクライナ侵攻や急激な円安で乳牛のエサになる飼料が高騰したため、生乳の買い取り価格を引き上げてほしい。

 乳業メーカー
・年末年始は生乳が供給過剰になって在庫が出てしまうのに、買取価格を上げるのは難しい。
・買い入れ価格を引き上げた場合、需要が高くない中で製品の価格を上げることが難しいのではないか。