Q 遊びやスポーツが大好きで、勉強も友達もそこそこうまくこなしていた娘が、高学年になって勉強につまずくようになりました。質問するのが苦手なのか、分からないところを分からないまま済ませてきたからでしょうか。このままでは、勉強嫌いになったり、基礎的な力がついていないことで将来困るのでは、と心配になってきました。どうしたら良いのでしょう。
回答者 那須野郁子さん(北海道子どもセンター相談員)
A 娘さんは、遊びやスポーツが好きで活発なようですね。お母さんともよく話はできるのでしょうか。
小学校高学年になると、特に成長の早い女子は、学級では周りに気を使いながら生活しているものです。勉強のことだけでなく、友達のことも含めて楽しく学校生活を送れているのかなど娘さんと話し合えるといいですね。そんな話の中で、落ち着いて授業に集中できているのか、どの教科のどんなところが難しいのかなどを聞けるといいと思います。多分、娘さん自身が気付いて困っていると思います。担任の先生に個人懇談等々で、娘さんの様子を聞いてみることも大切だと思います。
高学年では、難しい言葉や抽象的な思考が増え学ぶ量も多くなります。勉強がスムーズに進み習熟するには、ある程度コツコツやる努力も必要です。もし、つまずき状態が続くようでしたら、娘さんとよく話し合って本人の納得のもとで、じっくり個別に教えてもらえる場を探してみるのも選択肢の一つと思います。
一対一の学びの中で、当面、わからないところを解決し、一緒に復習したり宿題をこなしていけたら、勉強のリズムができ自信もついてくるでしょう。時には、予習をしたり雑談のやりとりの中で思わぬ考えが浮かんでくるかもしれません。今、学習していることがわかってくると、質問も湧いてくるものです。
もうすぐ夏休みです。塾や家庭教師、公設ボランティア塾等々を親子で一緒に見学してみてはいかがでしょうか。早いうちにつまずきを解決できれば、娘さんは、きっと自分の力で歩んでいけると思います。
質問は過去の相談事例や投稿を基に再構成しています。