Ｑ　友達がほしいなと思っています。担任の先生の呼びかけにこたえて、１学期の途中から学校に来られなくなっている同級生のＡ子さんに、学校からのプリントを届けました。その時、Ａ子さんに「どうせならＢ子さんに来てほしかった」と言われ、なんか情けなくなりました。心を許せる友達がいたらなあと強く思いました。

回答者　境悠紀子さん（北海道子どもセンター相談員）

　Ａ　中２ということは、４月にクラス替えがあったのですね。休みがちになっているＡ子さんのことで、学級では何度も話し合いをして、Ａ子さんの家を知っているあなたが「プリントを届けます」と名乗り出たとのこと、すてきですね。
　せっかくＡ子さんに届けたのに、違う同級生の名前を出されてしまい、びっくりしたでしょうし、本当に悲しかったと思います。そんなとき、一緒に腹を立てたり、グチったり、悲しんでくれる友だちが欲しいんですね。
　Ａ子さんの家にプリントを届けるのは、あなた一人でなく、Ｂ子さんなども誘って２、３人で届けるというやり方も考えられます。
　あなたの場合は、担任の先生が、あなたの優しい人柄や、一人でもＡ子さんの家に行くという行動力があることを知ってくれています。まず、担任の先生に「今、友達がほしいなと思っています。どうしたらいいですか」と相談してみたらどうでしょう？
　今の学校生活は、コロナ禍で楽しみにしていた行事が中止・延期・縮小になってしまったり、休み時間のおしゃべりもままならなかったり、ワイワイおしゃべりしながら給食というわけにはいかないなど制限が多いですね。自然に友情が生まれる機会も少なくなっているのではと思います。
　みんなの中にも、気楽におしゃべりしながら力を合わせて何かに取り組んでいけたらいいなという気持ちが、きっとたまっているのではと思います。
　あなたのクラスは、以前Ａ子さんのことで、何度も話し合いをしているから、こんどはみんなでちょっとの時間でも遊べるクイズやゲームなどの会を企画したり、先生にお願いして音楽室を借り、好きな曲を紹介して聴きあう会などを開いたりできるのではないでしょうか。そうした中で、心の許せる友だちができてくるのではと思います。

　質問は過去の相談事例や投稿を基に再構成しています。