最近、クラスの友達関係がウザいです。この春、クラス替えがあり転校生が来ました。明るく活発な女子です。暑かったある日、彼女が登校時にマスクをしていないことが一部の女子の間で話題になり、「あの子は自分の顔に自信があるんだ」と、ばかにしていました。私はその中にいて嫌だなと思いつつ黙ってやり過ごしていました。実は私も、もうマスクなんて外して生活したいと思っていたからです。すっきりしない気持ちをどうすれば良いでしょうか。

回答者 橋本尚典さん(北海道子どもセンター研究員)

  一緒にいる仲間の中で「何か違うな」と思いながら、そうは言えずにいるというのはつらいことです。私もそんな経験を何度も何度もしてきました。「同調圧力」という言葉があります。自分は違うと思ったにもかかわらず、周りの多数の意見に合わせてしまった時に使われる言葉です。その時、あなたや友達にも同調圧力がはたらいていたのでしょうか?
 まずマスクをするかどうかは、過密の中ではした方がいいし、高齢の方や感染したら重症化しそうな人は必要だと思います。一方で、ある学校では、暑い夏に向けてマスクを外しましょうと言う声掛けもあるようです。必要ないと思う場所で、周りに合わせてマスクをする必要はないと思います。私も時々違和感を持っています。
 女子たちの言動に違和感を持ったあなたは、すてきな人です。みんなの前で「それは違う」と言えなくても、そのような思いを育てていってください。正しいと思う事を正しいと主張できる大人になってほしいです。今回考えたような事を大切にしていくことが、主体的な大人になるために重要です。
 さてすっきりしないあなたの気持ちをどうするか。まずは同じように考える人をクラスで探してみてはどうでしょう。クラス替えをしたばかりということなので、きっと見つかると思います。そういう人と本音で話せる友達になれたらいいですね。また友達に限らず、周りの大人にも分かってくれる人はいるはずです。話をしてみてください。
 暑い日が多くなってきました。学校やそれ以外の場所でも、皆だんだんマスクを外していくのではないでしょうか。

 質問は過去の相談事例や投稿を基に再構成しています。