Q 学校の授業でタブレット端末をよく使います。みんなはよろこぶけど、私はあまりうれしくありません。うまく使えません。それに本を読んだり、調べたり、ノートに書いたりした方がよくわかるし、みんなで話し合ったりする方が好きです。でも、そんなことは先生に言えません。私は時代におくれていますか?
回答者 谷光さん(北海道子どもセンター運営委員長)
A あなたが時代におくれているなんてことはありませんよ。昨年、子どもたちの権利を守るために、国会で「こども基本法(きほんほう)」という法律(ほうりつ)がつくられました。そこには「みんなが意見をいえること、子どもにとっていいことを、大人がやってくれること」などが書かれています。あなたが自分の意見をしっかり伝えてくれたことはとてもだいじなことで、むしろ進んでいるのです。
私もこうした電子機器(でんしきき)は苦手です。でも、この返事もパソコンで打っています。外国から来た子どもたちに日本語を教えるボランティアをしていますが、外国の言葉を日本語に翻訳(ほんやく)するアプリも使っておしゃべりをしたり、勉強を教えたりしています。タブレット端末も勉強するための便利な道具の一つです。ですから必要な時に使えるようになることは大切なことです。
今学校では、1人1台持っており、どんどん使いましょうとなっているのかもしれません。でも私は、先生方には使った方がいい時と、別の方法で勉強した方がいい時という区別をしっかりしてほしいと思っています。
あなたが書いているように、本を読むこと、えんぴつを使って書くこと、みんなで話し合ったりすること、物や自然とふれるといったリアルな体験が、勉強する上でとても大切なことだと思います。
先生や学級のみんなにもあなたの意見も聞いてもらって、使い方をみんなで考えてみることができたらいいですね。
質問は過去の相談事例や投稿を基に再構成しています。