Q 私は学校が大好きです。3学期はコロナウイルスのせいで突然学校が休みになりました。新学期が始まったと思ったら、また休みです。休みが終わっても「離れて」「おしゃべりしないで」と言われるでしょう。つまらないです。もういやです。ストレスたまります。どうしたらいいですか。
回答者 谷光さん(北海道子どもセンター運営委員長)
A 私は小学校の先生をしていました。今は小6の孫のじいじです。突然休みになってしまった孫に以前こんな手紙を書きました。
「大変なことになったね。3学期というのは、学年のまとめと次の学年への準備のとても大切な時間。君たちにとって友達とともに過ごすかけがえのない時間を奪われたということだ。誰かが悪いわけではない。人類の知恵が試されているのだ。こんなことは長く生きてきた私も経験したことのないことだ。不安や心配なことがあったらいつでも相談してね」
当たり前と思っていたことができなくなると、学校の大切さが本当によくわかるよね。学校には先生やたくさんの友達がいて、勉強、あそびといろいろな活動があるんだ。そこには毎日いろんなドラマがある。その全部があって学校なんだ。
でも、今、世界中の人たちが未知のウイルスとたたかっているのです。だから、あなたやあなたの大切な人を守るために、まず手をよく洗うこと、人混みや近距離での会話を避けることなど、先生などから言われていることを守ることです。
自分の気持ちを詩や作文に書いたり、4コマ漫画にしたり、日記に書いたりしてみるのはどうだろう。絵を描いたり、たくさん本を読んだり、これまでと違った自分を表現する方法にも挑戦してみよう。そして、学校が始まったら、先生や友達、お家の人とそれで交流するのも面白いんじゃないかな。
ただ、子どもは我慢しなくていいのです。大人がストレスたまりまくりなのですから、子どもたちが「ストレスたまる―」と叫ぶことも当然です。それを受け止めるのがまわりの大人の役割です。
地球という星と、そこに住む人間や生き物がともに生きていくことができるように考えることが求められています。いつまで続くのかもわかりませんが、この地球の危機をみんなで力を合わせて乗り切りましょう。
質問は過去の相談事例や投稿を基に再構成しています。