学校で仲が良いAちゃんから「遊ぼう」とさそわれました。そのすぐあと、家が近くて、いつもいっしょに遊んでいるBちゃんからも「きょう、遊べる?」と言われました。ときどきそんなことがあって、困っちゃう。どうしたらいいの?

  大人はきっと「そんなら3人で遊べばいいでしょう」なんて簡単に言うと思うけど、それができれば苦労しないよね。子どもにも子どもの事情というものがあって、そう簡単にはいかないってことはわかるよ。Bちゃんに「今日はAちゃんと遊ぶけど、いっしょに遊ぼう」と言って、「じゃあ、いい(遊ばない)」と言われちゃいそうだし、悩むんだよね。
 でも「3人で遊べたらいいのにな」と思うことはないかな? もし、そう思うのなら、そのための準備を考えてみたらどうだろう。きっと、あなたはいっしょに遊ぶと楽しい人なんだ、だからAちゃんもBちゃんもあなたと遊びたいんだと思う。
 Aちゃんと楽しく遊んで、別な日にBちゃんとも楽しく遊んで、それぞれどんな遊びが好きで、どうしたら楽しく遊べたか思い出してみよう。そしてもし3人で遊ぶとしたらどんな遊びがいいかを考えて作戦を立ててみたらどうだろう。作戦を立てるのも、楽しい遊びだと思うよ。作戦がまんまとはまったら、うれしさは最高だし、失敗したら、次の手を考えればいいじゃないのかな。
 今までの2人の世界から、3人の世界に、それができたら、いっしょにもっとたくさんの友達を誘って遊べたら「遊びの世界」も変わるかもしれないよ。(谷光

 たに・あきら 北海道子どもセンター運営委員・相談員、「札幌『非行』と向き合う親たちの会・雪どけの会」世話人、元小学校教員。1943年、札幌市生まれ

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