Q 僕は、まだスマホを持たせてもらえません。友達の多くは自分のスマホを持っていて、放課後も連絡を取り合っているようです。学校では仲良くしてくれますが、学校から帰ると連絡が取れないので遊びづらいです。僕もスマホがほしいです。
回答者 長谷川敏之さん(北海道子どもセンター研究員)
A 「みんなが持っているスマホ、自分もほしいな」というあなたの気持ちはよく分かります。何となく自分だけ仲間外れになったように感じているのですね。6年生になると塾やスポーツチームに入る子も増えて忙しくなり、遊ぶ約束を取るのも大変です。
おうちの人もスマホが連絡を取るのに便利だということは分かっているはず。それでも持たせてもらえないのは、それなりの理由があってのことではないでしょうか。
オーストラリアでは16歳未満の子どもがインスタグラムやTikTok(ティックトック)などの交流サイト(SNS)につながることを禁止しました。意見はいろいろあると思いますが、スマホばかり見過ぎてやめられない子ども、お金を取られたり犯罪に巻き込まれたりする子ども、ネットでいじめにあう子どもなど、さまざまな問題があったからです。
そして、それは日本でも同じです。視力や健康への悪影響もあるようです。おうちの人はあなたを守るために「まだ持たせない」ことにしているのだと思いますよ。
ほとんどの大人がスマホを持っていて、あなたも近い将来、手にするはずです。便利な道具ですが、危ないことがたくさんあるのも事実です。私はあなたに次のことをアドバイスしたいと思います。
一つは、おうちの人がどんなことを心配しているのかしっかり聞いて一緒に考えてみることです。次に、周りの友達のスマホの使い方や世の中のスマホに関係する出来事を見聞きして、自分が持ったときに気をつけた方がよいことは何かを今から探ることです。
便利だからと安心せず、自分に合った安全な使い方をあなた自身が考えることも、スマホを使う大切な心構えだと思いませんか。友達との連絡も、直接話すことで関係は深まります。今はそれを大切にしてほしいです。
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小中高生や保護者のよくある悩みと、解決へ向けた考え方を過去の相談事例などを基に紹介します。