ぼくは、あまり友達と話ができません。何を話していいか分からなくなるからです。だから親しい友達はいません。一人だけよく話しかけて来る人はいるけど、すぐたたいたり、命令したりしてくるので、本当はあまり話したくありません。でも、独りぼっちもいやなのでどうしたらいいのか困っています。

回答者 加藤良平さん(北海道子どもセンター運営委員)

  悩んでいる思いをよく話してくれましたね。今の自分は、生まれて10年間で家族と一緒に育ててきた自分です。それを大切にしながら、もっと成長していきたいというあなたの思いが伝わってきました。できることを一緒に考えてみましょう。
 私が小学校で担任の先生をしていた時のことです。
 「どうせぼくなんか友達いないんだ」
 「そうかなあ。〇さんは? □さんは?」
 「ぼくとなんか友達になってくれない」
 「じゃあさ、〇さんとあなたと先生の3人で話してみようよ」と試して、友達になれたことがありました。
 今のあなたは信頼できる友達が欲しいと思っているのですね。友達をつくろう、自分を成長させようとするあなたは立派です。自分の気持ちを話そう、相談してみようと思う友達はクラスにいませんか。アニメでもゲームでもサッカーでも、あなたの好きなことから話せたらいいですね。
 でも話せる友達が簡単に見つからなくても、気にすることはありません。同級生に話せる人、話したい人がいなければ、先生に相談してみてはどうでしょう。担任の先生だけではなく、養護やカウンセラーの先生などもいますよね。そのような中で相談してみようと思う人はいませんか。また、お父さんやお母さんに相談してみるのもいいです。あなたのことを一番よく分かってくれている大人です。
 そう考えると話せそうな人、あなたを大切に思ってくれている人は、たくさんいることに気づけるのではありませんか。自信をもってクラスの人と話してみましょう。きっとあなたと話したいと感じている人はたくさんいると思います。

 小中高生や保護者のよくある悩みと、解決へ向けた考え方を過去の相談事例などを基に紹介します。