Q ぼくの学校は、月に数回、2時間目が終わった後の20分の休み時間に、みんなで縄跳びをやることになっています。ぼくは縄跳びをするより、みんなと自由に遊んだりおしゃべりもしたいし、時々何もしないでゆっくり過ごしたいと思うこともあります。休み時間を自由にしてもらうことはできないのでしょうか。
回答者 国保いずみさん(北海道子どもセンター研究員)
A 学校はさまざまな取り組みを「子どものために」と考えて決めています。しかし、子どもにとって短い休み時間はとても楽しみでもあり、貴重な時間ですよね。休み時間に縄跳びやマラソン、読書などをしなくてはならないので「いやだな」と感じている声を耳にすることがあります。
仕事をしている大人だって、休憩する時間は必要とされているのだから、学校で毎日6時間も7時間もがんばっている子どものあなたが、自分が休む時間は「自由に過ごせるようにしてほしい」と思うことは、大事なことです。
あなたのお友達にもきっとあなたと同じように思っている人がいるのではないでしょうか。学級のみんなに「みんなはどう思う?」と声をかけてみてはいかがでしょう。
先生や周りの大人に話してみるのもいいと思います。あなたの学校の先生も休み時間をどうしたらよいか、真剣に考えて説明してくれると思いますよ。
日本や多くの国が批准(国として同意)している「子どもの権利条約」という約束ごとがあります。その12条に子どもは自分に関係のあることについて自由に自分の意見を表す権利があり、31条に子どもには休んだり遊んだりする権利がある、と示されています。「子どもの声を聞こう」「子どもには遊びや余暇・ゆとりが大切」という考えは大人も理解してくれるはずです。
あなたの思いが、お友達、先生や周りの大人に受け止めてもらえたらいいですね。
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小中高生や保護者のよくある悩みと、解決へ向けた考え方を過去の相談事例などを基に紹介します。