最近、小学6年の息子は「めんどくさい」が口癖で、宿題や身の回りの始末もなかなかしようとしません。外に遊びに行くことも少なく、家で動画ばかり見ています。頑張って通っていた塾の成績も落ちてきました。以前は積極的でリーダー役もこなしていたのです。やればできる子なのでイライラして、ついきつく叱ることも増えています。思春期だからでしょうか。

回答者 長谷川敏之さん(北海道子どもセンター研究員)

  確かに思春期に差し掛かる6年生になると、自分のことや同世代との関係が気になり、家族との関係も変わってくることがあります。ただ私は「めんどくさい」という言葉も一つのメッセージとして捉えることが大切だと考えます。思春期というだけでなく何か悩みがあるかもしれません。あるいは体調の不良が隠れている場合もないとはいえません。
 「以前は積極的」「塾も頑張っていた」ということですから、お母さんの期待も大きいでしょう。今もその力はあるはずです。イライラする気持ちも分かりますが、その点はしっかり信じてあげてください。
 頑張り続けることは誰にとっても難しいことです。積極的に行動することや、勉強を頑張ることは大切ですが「そうでなければならない」というプレッシャーがあるとしたら、時につらくなるのではないでしょうか。
 本人にとってうまくいかないことがあってもモチベーションは下がります。何かにつまずいて悩んだ時のメッセージが「めんどくさい」なのかもしれません。そうだとしたら、息子さんにとって「一休み」が必要な時期です。日本の社会では「頑張ることは当然」と考えがちですが、時に立ち止まって休むことも大切です。せかすことなく受け止めながら、いつもの生活を送らせてください。
 その上で何げない会話で、学校生活や友達とのことなど話題にしてはどうでしょう。「受け止めてくれる」と安心できた時に弱音を吐けます。「聞き出す」というより「話してもらう」ことを意識して接してください。
 まだ小学生で親の助力も必要な時期です。本人の自主性を尊重しながら、お子さんの成長に寄り添ってあげてください。

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