私の友達の一人はすぐに「どうせ私は嫌われている」と、ふてくされてしまいます。「そんなことないよ」と言っても聞いてくれません。どう接したらいいのか分からないし、いやになってしまいますが、友達が困っていたら放っておけないのです。どうしたらいいでしょうか。

回答者 加藤良平さん(北海道子どもセンター運営委員)

  友達の話をしっかりと聞き、自分の考えもしっかり伝えようとするあなたは立派だなと思います。友達はあなたがしっかり聞いてくれるので、安心して自分の思いを話してくれるのでしょうね。でも、言われるあなたはお母さんでもお姉さんでもなく、同級生で同じ年なんですから困ってしまいますよね。
 それであなたが困らないように、あなたと一緒に聞いてくれる友達を増やせないでしょうか。もう1人一緒に聞いてくれる人がいたら、あなたも少し気持ちを楽に聞くことができます。また、急にはできませんが、2人でも3人でもこの話し合いの輪を広げていくことも考えてみましょう。
 さらに、もっと多くの友達と楽しいことができるといいですね。友達の良いところを、遊びの中で発見できることはよくあります。みんなで楽しいことを考えて、取り組んでみませんか。サッカーをしても料理をしても、みんなでイラストを描いてみてもいいです。その子も含めてみんなに共通する楽しい話題があると「どうせ私は嫌われている」と言わなくなるんじゃないでしょうか。
 そのために先生と相談してみましょう。「何かやりたい」というのではなく、「なぜやりたいのか」を先生に話しましょう。きっと先生もあなたの友達思いの心に共感してくれると思います。そうやって学級のみんなが今よりもっと仲良くなっていけるといいですね。
 そのきっかけを作ってくれたのは「どうせ私は嫌われている」という一言です。またその一言をそのままにせず、思いをくみ取ったあなたの優しさです。
 さあ、チャンスです。コロナで思うように過ごすことのできなかった3年間を、みんなで取り戻し、残りの小学校生活をうんと楽しいものにしていきましょう。

 質問は過去の相談事例や投稿を基に再構成しています。