メディアリテラシーや防災教育について考えた全国大会初日のパネル討議

メディアリテラシーや防災教育について考えた全国大会初日のパネル討議

 第30回NIE全国大会神戸大会(日本新聞協会主催)が7月31日、8月1日の両日、神戸市で開かれた。全国から教育関係者ら約1800人が集まり、正しい情報を見極めて活用するメディアリテラシーの重要性などについて考えた。

 初日のパネル討議「情報で、いのちを守る」で日本ファクトチェックセンターの古田大輔編集長は、偽・誤情報の拡散に「旅行に行くときは旅先の情報をよく調べる。同様に知的な健康を維持するためには情報の吟味が重要」と指摘した。司会を務めたジャーナリストの池上彰さんは「どうやって正確な情報を得て解釈していくか今、転換期となっている」とした。

 これに先立ち作家の小川洋子さんが「言葉は人をつなぐ」と題して記念講演した。新しい技術をどう使いこなすか難しい時代を迎え「相手への想像力を持って言葉を発することが重要」と語った。

 2日目は計28の実践発表や公開授業が行われた。今年は阪神淡路大震災から30年の節目に当たり、兵庫県内の学校が新聞を活用した防災教育の実践などを紹介。ポスターセッションでは、道内の学校を含む71団体が防災などの取り組みを出展した。(五十嵐文弥)

=神戸大会の詳報は9月29日の教育面に掲載予定です