北海道新聞社は「主体的、対話的で深い学び」に向け、道新こども新聞「まなぶん」でのコーナー新設や総合デジタル教材「まなbell(べる)」の機能充実、新本社の見学、出前授業など多種多様な事業に取り組んでいる。

 「まなぶん」1面はSDGsがテーマの記事を載せ、より良い社会を目指す企業や団体を紹介。北海道大学総合博物館の小林快次(よしつぐ)教授が担当する「ホントの恐竜」は人気コーナーだ。4月からは人工知能(AI)との付き合い方を伝えるコーナーが始まり、数独などのパズルのコーナーも新設した。無料のウェブ版「まなぶんデジタル」では料理の動画などを配信し、年齢を問わず視聴されている。

 札幌市教委などが導入している小中高校生向けの「まなbell」は、約35年分の道新の記事を収録したデータベースや「今日の朝刊1面」「おすすめニュース」「新聞を作る」「作文を書く」など、機能を増やしながら情報通信技術(ICT)を活用した授業を支援している。

 札幌市中央区大通東4に移転した新社屋の見学では、カメラマンや紙面編集者らが仕事を紹介する。職業体験では模擬取材や「まなbell」を使った新聞製作もできる。

 道新社員が学校を訪れる出前授業では「新聞と情報リテラシー」「新聞を読み比べよう」「まわしよみ新聞を楽しもう」など計7テーマについて話す。

 また、記事を使った小中学生向け学習教材「道新でワークシート」は、ホームページで公開されており、2月からは前月にアクセス回数の多かった上位5シートのアップを開始。最新の人気シートを選べるようになった。

 問い合わせ・申し込みは、みらい教育推進室、電話011・210・5802かメール(nie@hokkaido-np.co.jp)へ。