「13歳からの読書術」増補改訂版を出版*札幌・大居教諭
掲載日:2025.03.31

「13歳からの『身になる読書術』」の増補改訂版を出版した大居雄一教諭
「道新でワークシート」の作問者の1人で、札幌市立北辰中社会科担当の大居雄一教諭(41)が「13歳からの『身になる読書術』」(メイツ出版)を発行した。2019年に200冊を取り上げた同書の増補改訂版で、今回は240冊を収録。「読みたい本の探し方・楽しみ方」「読書で新しい発見・もっと好きになる」などの4章73テーマに分け、お薦めの本を紹介している。
年間200冊ほどの本を読むという大居教諭。「ふだんは本を読まないという子どもたちが手に取ってくれるきっかけになれば」と出版の狙いを語る。取り上げた本の種類は名作小説やミステリー、児童書、マンガ、数学など多種多彩だ。
増補改訂版は昨年12月発行。前回の本で取り上げた200冊のうち、100冊ほどは再掲したが、残る140冊ほどは新たに書き加えた。芥川賞など各種文学賞の受賞作品も更新している。
新テーマでは電子書籍、電子図書館のほか、神社や寺院を参拝してもらう御朱印をもじり、書店を訪れて「御書印帖(ちょう)」に押印してもらう「御書印プロジェクト」といった新たな動きにも注目。各章の最後には「地方新聞の書評欄にも注目!」や、東京の無人書店を紹介した「書店の新しい可能性」など四つのコラムも掲載した。末尾には出版社とページ数、書名を記述した掲載書籍一覧もある。
A5判160ページで1980円。主要書店のほか、インターネットを通じて購入できる。(福元久幸)