Q ぼくは本を読むのは好きなんだけど、運動が苦手です。走るのも遅いし、水泳もできません。お父さんは、自分も運動が苦手だからお父さんに似たんだと言うけど、ぼくは運動ができるようになりたいし、好きになりたいです。
回答者 加藤良平さん(北海道子どもセンター運営委員)
A 苦手な運動を好きになりたいと思えるあなたは、きっと普段から頑張り屋さんなのでしょう。その気持ちがあればきっと運動はできるようになれますし、好きにもなれます。
今、米国で野球選手として大活躍している大谷翔平選手を知っていますか? すごい活躍をしていますからきっと知っていることでしょう。
大谷選手も小さい時から今のように上手だったわけではないでしょう。でも、毎日ボールを使って遊び、友だちと一緒に練習して、それが今につながっているのだと思います。
楽しく体を動かせるようになるには、少しずつでいいので毎日、自分ができそうな運動に取り組むことをお勧めします。
マラソンのように走ることや、ボールを投げることや蹴ること、縄跳びでも何でもいいんです。家の周りの公園や広場で楽しく続けられるといいですね。
例えばお父さんと一緒にするとか、友達で一緒に運動をしてくれる人はいませんか。あなたのように、得意ではないけれど運動がもっと好きになりたいと思っている人はきっといます。仲の良い友達と一緒に運動ができるようになったら、今以上に親しくなるでしょう。
また、総合型スポーツクラブといって、いろんな運動やスポーツに触れたり挑戦させてくれる場もあります。お住まいのマチの教育委員会に聞いてみましょう。スポーツの楽しさがぐんと広がると思います。
運動が好きになるには毎日少しずつでもやり続けることと、一緒に頑張ってくれる友達が大切です。あなたにはその両方があると思いますから、きっと大丈夫です。
運動は、しなやかな体を作ります。しなやかに動けると何にでも挑戦しようという気持ちがわいてきます。挑戦できることが増えると毎日が楽しくなります。楽しい毎日にするために少し頑張ってみませんか。
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小中高生や保護者のよくある悩みと、解決へ向けた考え方を過去の相談事例などを基に紹介します。