私は4月に中学に入学しました。部活動は、絵やイラストを描くのが好きだし、小学校の時の友だちも入るというので美術部に入りました。でも、何か物足りなさを感じています。部員同士が仲良くなり、絵を描く技術や創造性を高め合うことを想像していましたが、ちょっと違いました。活動は休んでも休まなくても自由。教え合うこともほとんどありません。続ける意欲が薄れてきています。私は家に帰って来るとギターの練習をしています。時々家族に演奏を褒められたりすると充実感も生まれます。今の部活はやめて、また部活動をやりたくなったら今度は音楽関係の部に入ろうかなとも考えています。

回答者 原田勇さん(北海道子どもセンター事務局次長)

  私の体験をお話しすると、野球をすることが好きだったので野球部に入りました。練習はきつく、薄暗くなるまで練習し、その後はボール探しやグラウンドの整地作業です。「つらいな、やめたいな」「楽しそうなバレーボール部に入り直すかな」と思ったりしました。
 しかし練習するうちに、速いボールを打てるようになったり、連係プレーもできるようになったり、充実感や達成感を味わうようになりました。結局、最後まで続けました。
 充実感や達成感を味わうことができない、考えていた活動ができないということですが、しかし活動回数はまだ多くはないので一度、顧問の先生や先輩に話を聞いてみてはどうでしょう。聞くことで詳しく活動の実態を知ることができ、今までの見方とは少し違った見方になるかもしれません。
 それでもやめようという気持ちなら、その気持ちを大切にしましょう。部活動は自主的、自発的に参加するものです。いやいやするものではないですね。また何かやりたいことが出てきたら、例えば楽器の演奏も好きだというのなら、音楽関係の部に入ることを考えてもいいですね。
 その際は、事前に活動の様子をよく調べ、自分に合っているか、活動費はどうなるのかなど学校に相談するのも必要と思います。
 楽しく充実した中学生活を過ごせることを願っています。

 小中高生や保護者のよくある悩みと、解決へ向けた考え方を過去の相談事例などを基に紹介します。