【設問のねらい】
 9月1日は関東大震災が起こった日として「防災の日」となっている。今年は、関東大震災が起こってからちょうど100年目の節目の年である。また、5年前の9月6日には、北海道でも大きな被害をもたらした胆振東部地震が発生したことは記憶に新しい。今年は、大雨による災害や災害級の猛暑などにみまわれ各地で私たちの生活が脅かされている。関東大震災から100年目となる今年だからこそ、ひとたび大災害に見舞われると、どんな被害が出てしまうのか、どうしたら被害を最小限に食い止めることができるのか、日常の生活の中でどんなことを意識していけばいいのかをしっかりと考えさせたい。
中学校学習指導要領(平成29年告示)社会科P52参照


【解答例】
(1)
多くの建物が倒壊し、火災が東京や横浜を焼け野原にし、死者・行方不明者約10万5000人という日本の災害史上最悪の自然災害

(2)
450万人に上る帰宅困難者による群集雪崩への備え、一時滞在施設の確保、中長期的には東京一極集中の解消。具体的には地方分散型社会の構築に力を入れ、企業の移転誘導策や地方の受け皿整備を国、地方、経済界の連携など

(3)
冬の場合、最悪5000人近くが亡くなり、うち4000人は倒壊した建物に閉じ込められた凍死者。更に11万人の帰宅困難者が発生すると想定している