私のことを両親は、小さい時からおしゃべりですぐ友達ができる子だったと言います。小6のころ、子ども向けの心理学の本を読み、はまって次々読んで、友人に合わせて話題を変えて盛り上げ、楽しかったです。中学でもクラスや部活で新しい友人ができました。でも、1年の終わり頃からクラスや部活で自分が何を言い、どう行動すべきか頭がごちゃごちゃになり、もうダメです。時々、学校を休んでいます。本当は全部休みたいです。

回答者 境悠紀子さん(北海道子どもセンター相談員)

  活発でおしゃべり好きのあなたが学校に行けなくなり、あなた自身やご両親にとってもショックですね。あなたは今、頭がごちゃごちゃして周りの友人たちとうまく関わりが取れなくなっています。
 あなたは、小6の時に興味深く読んだ本やそれに続く本から学び、友人たちの気持ちや性格に気を配り、いい友人関係ができるよう頑張りました。その友人関係は楽しくスムーズに進んだように思え、あなたはますます頑張ったのですね。中学に入学し、新しい級友に加え、部活の仲間ともほぼ毎日、接することになりました。
 小学校とは違うたくさんの人たちと接することになり、相手の特徴に合わせておしゃべりをしようとすれば、誰でも頭がごちゃごちゃしちゃいます。あなたの脳はとても疲れて、休みたいと訴えているのかもしれません。それぞれの相手に合わせて会話を考えるなんてとても難しいことですから、それは諦めましょう。
 あなたは今、中学生。身体と同じく心や精神や感情も大きく変化し、成長している時期です。周りの友人たちも同様です。自分の気持ちや感情を素直に表して接していく方が、お互いの考えや感じ方を知るいい機会になるのではないでしょうか。たとえ言い合いになっても「○○さんは、こういう事は嫌なんだ」と相手の新しい面を知ることができます。
 そういう経験を重ねれば何かに取り組むとき、自分と違う考えに出合ったら、どう進めたらいいかを学ぶことができると思います。相手に合わせるという受け身だけでなく、ぶつかり合いながら分かり合うようになれば、もっとすてきな友人関係ができていくように思います。

 質問は過去の相談事例や投稿を基に再構成しています。