Q 小2の弟が宿題のじゃまをします。台所でお手伝いをしている時にも、ちょっかいを出してきて困っています。仲も良くて、縄跳びを教えたら上手になってきてうれしいんだけど…。どうしたらやめてくれるかなあ。
回答者 秋田一臣さん(北海道子どもセンター相談員)
A 春です。進級おめでとう。そして縄跳びの練習をしている表情が目に浮かび、私も背筋を伸ばしています。
弟さんは入学してからの1年間で学校生活のリズムを作り、文字の読み書きや計算など学びの基礎を固めてきました。集団の中でいろいろと失敗もしながら、もう2年生です。今は何でもできるんだと自信いっぱいでしょう。その気持ちはお姉さんにも少しは分かってもらえますね。
弟さんは自分の宿題をすませたら、近くで鉛筆を握っているお姉さんの方にどうしても目が向いちゃうのですね。自分も何か一緒にしたい、かまってもらいたいのです。悪いと思いながらもついつい横から手や口が出てしまうのでしょう。
自己主張という言葉があります。自分の意見、考えなどを他人に伝えることです。大人へと成長していく時にとても大切なことです。そうです。お姉さんも自己主張していきましょう。人間として弟さんと対等だから、遠慮することはありません。
宿題を終えたら遊ぶ時間をつくるから、それまで待ってほしいこと、台所でのちょっかいは危険であることなどを言葉で伝え、わかってもらいましょう。弟さんが自分の気持ちをコントロールできるようにゆっくり話すことが重要です。ちょっかいがあるたび何度でも言いましょう。
きっとお姉さんのことが大好きでまだ甘えたいのです。もしそれでもやめなければ、それは自分勝手なわがままですから付き合う必要はありません。お母さんか、お父さんに登場してもらいましょう。なりゆきを見ていたであろうお母さん(お父さん)は何とかしてくれるでしょうし、むしろ2人の成長の場面に出合って喜ぶかもしれません。
さあ新学期です。大人へと歩む道筋にはいくつもの失敗があることでしょう。でも失敗があるから、学んで前へ進み賢く強くなっていくのです。大人になってからも同じですよ。
質問は過去の相談事例や投稿を基に再構成しています。