Q 小学4年の息子は学校から帰ってきたらすぐにゲームをします。もともとゲーム好きな子ですが、コロナ禍で友だちとふれ合う時間がなくなったり、学習の進み方が早くなったりするなどのストレスが原因にあると思います。ゲームをする時間がますます増え、今では一日2時間以上になります。節度を守らせるにはどうしたらよいでしょうか。
回答者 原田勇さん(北海道子どもセンター相談員)
A ある調査によるとゲームの平日の使用時間は、小学生は1時間、中学生は1、2時間。3時間以上ゲームをする子どもの割合は増えているということです。ゲームに夢中になるのは「おもしろいから」「スカッとするから」など理由はいろいろ考えられます。ゲームは「できた」という達成感を味わったり、友だちとのつながりを深めたりする遊び道具の一つです。ゲームと上手につき合えたらいいですね。
まずはゲームの使用時間について、もう一度息子さんとじっくりと話し合ってはどうでしょう。なぜ長時間ゲームをするのか、きちんと聞いてあげることです。その理由を認めたうえで、子どもが納得するルールを子ども自身がつくる、または親子でつくってはいかがでしょうか。親が一方的に決めたルールに従わせるよりも子どもが考え、自分でつくったルールを守らせることが大切でしょう。
ルールをつくるときは、息子さんが「自分の生活をどうつくるのか」を考えることです。友だちと遊んだり、学習の準備をしたり、食事をしたり、家族とだんらんしたりする時間です。ゲームとつき合う時間を上手に取り入れられるといいですね。家族も一緒になって応援してください。
また、ルールを守ったときは大いにほめてあげる。破った場合はどうするかを決めることも必要です。ゲーム障害(依存症)が心配なら、医療機関などの専門機関に相談することも考えられます。担任の先生にも一度相談してもよいのではないでしょうか。
息子さんは近くに遊ぶ友だちはほとんどいないそうなので、学校でも友だちを見つけることができたらいいですね。5年生に進級するクラス替えが一つのチャンスかもしれません。息子さんの思いを大切に「息子さんの世界」が広がっていくことを願っています。
質問は過去の相談事例や投稿を基に再構成しています。