NIEニュース
北海道新聞に掲載されたNIE 関連の記事などを紹介します。

悩みごとナビ

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 小中高生のよくある悩みに答えます。執筆者は、子どもの心理を研究する北大大学院教育学研究院付属子ども発達臨床研究センター(札幌)と、電話相談に応じている元教員グループ「北海道子どもセンター」(札幌)の先生方です。取り上げてほしい悩みやテーマをお寄せください。

新学期、落ち着かないクラス(中2女子)

  新学期になって、クラスが落ち着かないです。授業中なのに大きな声でおしゃべりをしたり、授業に関係ないことをしている人がいて、先生がそれを注意するたびに授業が中断します。私は授業が好きなのですが、先生以外に誰も注意する人がいないので、「イヤだな」と思っても何もできません。

  ふざけている人がいて、そのせいで授業が何度も中断してしまうと、まじめにやっている自分がばからしく思えてきますよね。
 実は教育についての研究結果からは、「落ち着かないクラス」の生徒の大半は、そんなクラスの状況を「イヤだな」と思っていることが明らかになっています。と同時にそれらの生徒の大半は、自分は「イヤだな」と思っていても「自分以外の多くの人は、そうは思っていないだろう」と思っていることも明らかになっています。
 つまり「本当はみんなイヤだなと思っているのに、他のみんなはイヤだとは思っていないと思っている」、だから誰も何も言わないという状況が「落ち着かないクラス」では起きているのです。
 これが分かれば、いくつか取り得る手が考えられます。一つは、ちょっと勇気を出し「今のクラスって変じゃない?」という疑問を口に出すことです。もう一つは、先生にそれを言うことです。実は先生だって「何とかしよう」と思いつつも、生徒たちが何も言わないので「生徒たちはクラスの状況をそれほどイヤだと思っていない」と思っているのかもしれません。あなたの一つの行動が、クラスを変えるかもしれません。
 現代は何かと空気を読み合うことが求められます。しかし、研究から分かっていることは、気持ちの良い仲間関係や集団を維持するためには、ちょっとずつでも良いから、思っていることをきちんと口に出すことが大切だということです。(加藤弘通=北大大学院教育学研究院付属子ども発達臨床研究センター准教授)

 質問は過去の相談事例や投稿を基に再構成しています。

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