NIEニュース
北海道新聞に掲載されたNIE 関連の記事などを紹介します。

悩みごとナビ

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 小中高生のよくある悩みに答えます。執筆者は、子どもの心理を研究する北大大学院教育学研究院付属子ども発達臨床研究センター(札幌)と、電話相談に応じている元教員グループ「北海道子どもセンター」(札幌)の先生方です。取り上げてほしい悩みやテーマをお寄せください。

「学校に行こう」友だちに言えず(小4女子)

  一緒に遊ぶことの多い仲良しのAさんが学校を休むようになりました。休んでいる間も放課後はよく遊んでいます。そんな自分に担任の先生は、「Aちゃん、最近はどうしている?」とか「学校に行こうって誘ってみて!」とお願いしてきます。一度言ってみましたが、やっぱり休みます。あまり学校のことばかり言うとAさんは嫌がり、楽しく遊べなくなりそうです。どうしたらいいでしょうか。

回答者 太田一徹さん(北海道子どもセンター研究員)

  一緒に遊んでいて楽しいと思える友だちがいるということは、とてもすてきなことですね。あなたにとっても、Aさんにとっても、大切な友だちなのですね。学校を休んでいても一緒に遊べるなんて、最高の仲良しです。学校に行けないAさんにとって、気をつかわず、心を許せるあなただからこそ、楽しく遊べるのでしょう。
 学校へ行けなくなる原因はさまざまです。本人にもわからないことも少なくありません。一番つらく不安なのは、本人なのです。自分にとって一緒にいて楽しくほっとできる人がいるということは、何よりもうれしく心の支えになるものです。
 担任の先生も「早く元気になって、学校に来てほしい」という思いから、あなたにお願いしたのです。きっと、一番仲のいい友だちだから、Aちゃんの様子がわかると思ったのでしょう。一緒に遊んでいるときの様子などは、ぜひ先生に伝えてあげてください。
 ただ、「学校に行こう」と誘うということは、本人にとって最も気にかかっているつらいことかもしれません。心も体も固く閉じてしまい、あなたの心配しているように、楽しく遊べなくなるかもしれません。
 一緒に遊んで楽しい時間をともにすることが、今一番必要なことだと思います。安心して一緒に過ごしている中で、いつか語り合うときも生まれてくるでしょう。本人が話し始めたときに、聴いてあげてください。そして、あなたの思いを話せることもあるかもしれません。自分の思いを受け止めてくれる人ができたとき、心の扉は開き始めるものです。最も大切なのは、すぐに学校に来させることではなく、心を通わせる友だちがいるということではないでしょうか。あなたのような友だちがいてよかったと思います。

 質問は過去の相談事例や投稿を基に再構成しています。

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