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北海道新聞に掲載されたNIE 関連の記事などを紹介します。

悩みごとナビ

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 小中高生のよくある悩みに答えます。執筆者は、子どもの心理を研究する北大大学院教育学研究院付属子ども発達臨床研究センター(札幌)と、電話相談に応じている元教員グループ「北海道子どもセンター」(札幌)の先生方です。取り上げてほしい悩みやテーマをお寄せください。

作文が苦手 いつも途中まで(小6男子)

  作文が苦手です。原稿用紙に向かうと、何を書いたらよいのだろう、自分の考えを書かなくちゃ、漢字を間違えずにちゃんと書かないといけないなどと思ってしまい、頭の中がぐちゃぐちゃになって、いつも途中までしか書けません。どうしたら良いでしょうか。

回答者 近藤健一郎さん(北海道大学教育学部准教授)

  ご質問ありがとうございます。作文は、何を書いてもいいから、かえって難しいですよね。このご質問は、夏休みの宿題の読書感想文などに苦労していたころのものかもしれませんね。私も小学生のころ、読書感想文にとても困ったことを思い出しました。
 さて、ご質問を読むと、作文を書くときにいろいろなことを考えてがんばっているようですね。最初に書くこと、自分の考えを書くこと、漢字や言葉遣いに気をつけること。どれも作文を書くときに大事にしてほしいことです。それでも、いくつもの大事な点をいろいろ考えてしまって、頭の中がぐちゃぐちゃになって書けなくなってしまうようですので、「今回の作文は、とくにこの点をがんばろう」というのを一つにしぼってみても良いのではないかと思いました。
 たとえば、作文のように少し長い文章には「構成」といわれる段落ごとのつながりがあります。つまり文章の筋書きで、作文を書くうえでとくに大切です。「起承転結」って聞いたことありますか。どんなテーマについて書くのかをまず書いて、その内容の一つを具体的に書き、次に別の内容を書いて、最後に全体をまとめるという、構成の一つのスタイルです。
 言うのは簡単ですが、実際に考えるのは大変ですよね。全体構成を考えるのが難しかったら、あなたがその作文で伝えたいことをまず考えて、最初の部分で何から書くかを考えてみてはどうでしょうか。
 まずは、とにかく最後まで書くことを一番の目標にして、それ以外の正しい漢字を書くことなどはあまり気にしないで書いてはどうでしょうか。かなりめちゃくちゃな作文になるかもしれませんが、最後まで書いてから見直せばいいのです。きっと一歩進めることでしょう。あなたが作文を最後まで書けるようになることを応援しています。

 こんどう・けんいちろう 北大教育学部准教授。専門は教育学。1967年生まれ、千葉県出身。

 質問は過去の相談事例や投稿を基に再構成しています。

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