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北海道新聞に掲載されたNIE 関連の記事などを紹介します。

悩みごとナビ

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 小中高生のよくある悩みに答えます。執筆者は、子どもの心理を研究する北大大学院教育学研究院付属子ども発達臨床研究センター(札幌)と、電話相談に応じている元教員グループ「北海道子どもセンター」(札幌)の先生方です。取り上げてほしい悩みやテーマをお寄せください。

家では悪い子になる6歳(30代女性)

  6歳の娘は、幼稚園ではお利口さんで問題ないと言われていますが、家では2歳の弟をたたいたり私にすぐに口答えをしたり。私もつい怒ってしまうことが多くなり、娘とのけんかが絶えません。「私、悪い子だもん」と開き直る娘の態度に余計にいらだってしまいます。

回答者 岡田智さん
(北大大学院教育学研究院付属子ども発達臨床研究センター准教授)

  まず「娘さんはお母さんにちゃんと自分の感情を出せているんだなぁ」、そして「娘さんは幼稚園で頑張っているんだろうなぁ」。そう思いました。
 弟さんは2歳。「イヤイヤ期」に入っていれば手がかかるようになり、その分ご家族の目と手が弟さんに持っていかれている状況もありそうですね。
 娘さんは姉とはいえまだ6歳です。ご家族の注目や愛情を欲する年齢です。姉であることのプライドや甘えたい気持ちのはざまで葛藤を抱えているかもしれません。その葛藤をお母さんにはストレートに出せています。そういった意味では、しっかりとした情緒的な絆のある親子関係なんだろうなと思いました。
 でもお困りの実情を考えれば、こんな楽観的に構えてられませんね。こうした子どもさんの感情の問題を改善するため、保護者の方にお勧めの対応方法があります。「モデリング」という方法です。子どもは例外なく養育者の姿を取り入れて、世の中での振る舞い方を学んでいきます。親の姿をモデルとして取り入れる天才ともいえます。これを利用し、トラブルを解消する親の姿を見せるのです。
 例えば、親自身にイライラやおこりたい気持ちが生じたときに「ママ、今、あなたのことおこりそうだから、ちょっと待ってて。気持ちを静めるから」と落ち着いた声で宣言し、その場では娘さんと距離を取ります。そして、落ち着いてから静かな声で話し合う。気持ちをコントロールしている姿をあえて見せてみてはどうでしょうか。「あなたのことを大事にしているよ」というメッセージにもなると思います。
 ただしこのような関わりには、保護者自身の体と心の余裕が必要です。調子が悪くなると、子どもへの心配の気持ちが焦りやいらだちになってしまう場合があります。保護者の楽しみや気分転換をする時間が取れるように、他の家族や周りの方を頼るのも重要です。

 質問は過去の相談事例や投稿を基に再構成しています。

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