幼い頃から歌が大好きだった。そしていつしか、自分の歌で誰かを感動させることができたら、と夢見るようになった。だがその気持ちが大きくなるにつれ、純粋に楽しむことができなくなる自分がいた。他の人と比べて落ち込んだり、マイナスな感情が心の中にたまったりして、自分を見失ってしまったのだ。
 そんな私が変わったのは高校1年生になってから。15歳になっても結局歌うことが好きだった私は、昼休みに音楽室で歌っていた。そして今のバンドメンバーに出会った。初めて会った日のことは鮮明に思い出すことができる。彼らはセッションしていて、すごく楽しい気持ちが伝わり、思わず笑ってしまった。
 その後すぐに彼らに声をかけて、本当に良かったと思う。今はみんなで軽音楽同好会を立ち上げ、一緒に歌っている。歌うことは楽しい、大切にしたいと思えたのは彼らのおかげだ。これからもずっと、大切にしよう。歌もバンドメンバーも。