「1週間後に提出の課題がまだ終わっていない。まだ時間はあるし、明日以降頑張ろう」。昨年、英国で開かれた国連気候変動枠組み条約第26回締約国会議(COP26)についての記事を目にした時、そんな自分の姿を思い浮かべた。
 私たち人間は自らの快楽を満たすために化石燃料に頼り、今やそれなしでは生きていけない。しかしその引き換えに、地球温暖化問題に立ち向かわざるを得なくなった。脱炭素社会に向けた目標設定は「温室効果ガスの排出量を今世紀半ばに実質ゼロに」などとされたが、どのような取り組みを行っていくかは明記されず、目標達成の年は年々先延ばしになっている。私の宿題の状態とそっくりだ。
 しかし決定的に違う部分、それは、宿題はラストスパートで何とか終わらせることが可能だが、温暖化問題にはそれが通用しないことである。脱炭素へ向けた目標設定のコアになるのは「計画性」と「具体性」。そして、その目標に向けて個人個人が危機感をもって行動していくことではないか。