昨年、フランスで開催された「リュミエール映画祭」では、日本人女性監督の故田中絹代監督への注目が高まった。
 田中絹代は、1900年代に活躍した女優の一人だが、映画監督としても6本の作品を残している。今回の回顧上映では「他の邦画では感じられない女性の魅力がある」と指摘されるなど、世界にその魅力が紹介された。
 なぜ注目を浴びることが少なかった映画が、今になって評価されるのか。それは女性の地位差別に大きく関係していると思う。昨今の映画界において、女性の地位見直しが世界的に進んでいるそうだ。割合で言えばまだまだ少ないが、新世代の女性監督も多く誕生している。
 女性だから、と長い間注目されなかった映画はまだまだあるに違いない。今後は、そんな陰に隠れた魅力に触れられるような時間を過ごしたい。