祖父と行った沖縄の海は今でも忘れない。沖縄は日本で最大の地上戦が行われたという悲しい過去を持つ。つらい記憶さえも包み込むような青く透き通る広い海は、祖父の人格と重なった。そばにいるだけで、なぜか落ち着く。祖父は小さい頃に母親を亡くし、心臓の病気を患っていた。2度も大きな手術をし、つらいこともたくさん経験している。だからこそ他人の苦しさを理解することができ、そんな祖父を私は心から尊敬していた。
 今年私は受験生になった。時には諦めたくなることや苦しいこともあるけれど、2年前沖縄に行き、祖父からもらった言葉は今の私の背中を押してくれている。「人生、楽しんだもん勝ちだ。頑張れ! でも、頑張りすぎるな!」
 今はもう祖父の姿はないけれど、将来の私の姿を天国にいる祖父が喜んでくれるように努力しようと思う。祖父と見た、あの海のように強く、広い心を持って新たな一歩を踏みだしたい。