「君、名前なんていうの?」
 ここから僕の中学校生活が始まった。通っていた小学校は人数が少なく、毎年1組しかなかった。だから、卒業して初めて中学校に行って教室に入ったとき、同じ小学校の人は5人くらいしかいなかった。
 席は出席番号順だった。僕は出席番号が早かった。けれど同じ小学校の人は番号が遅く、僕とは結構離れていた。僕は独りぼっちになったのです。心の中で「なんでみんなは近いのに僕は遠くなの?」そう思いながら、学校についての説明が終わるのを待っていた。
 説明が終わり、休み時間になった。「今日は友達をつくれないまま終わるのかな」。そう考えていたときだった。肩をポンポンとたたかれ、後ろを振り返った。
 「君、名前なんていうの?」と聞かれ、僕は名前を言い、そこから彼と仲良くなった。あの時、声をかけてくれなかったら今の自分はいないと思う。感謝してる。ありがとう。