私が大切だな、と思っているのは自分の名前です。少し珍しいため、あまり聞かない名前ですが、特別感があって私は好きです。
 私の名前は兄がつけてくれたものですが、兄は当時4歳でした。どうやら何かの本に書いてあった「りりあ」という字を指さしたらしいのですが、名前の由来がないという思いが、私の中でずっともやもやしていました。
 母にも「なんでこんな適当に名前を決めたの」と言ってしまったことがありました。すると母は「お兄ちゃんがすぐ名前を覚えられるように、お兄ちゃんに名前を決めてもらったんだよ」と教えてくれました。
 兄からすると私の名前はただの指さしでしかなかったかもしれませんが、みんなからこの名前を呼ばれると、なんだかうれしくなってしまいます。
 母と兄の思いがこもったこの名前が、私はすごく大好きです。