私と妹が保育園に通っていた頃、よくお弁当に入っていた料理があります。それは母親のオリジナル料理で、ソーセージとチーズを巻きずしにしたものです。その巻きずしは私たちの年齢が上がると、だんだんと食卓に出なくなり、私たちはその料理のことを忘れていきました。
 そして、最後にその料理を口にしてから何年もたった去年の夏休み。親は仕事があるので、朝の間に昼ご飯を作って置いていきます。そのご飯は冷凍食品だったり、手作りだったり、いろいろありますが、ある朝起きると私たちがとっくに忘れていた巻きずしが机に置いてありました。それを見て私たちは、その料理のことを思い出し、「懐かしい!」と言い合いました。
 久しぶりにその料理を食べたのは、特に目立ったことの無かった夏休みの思い出になっています。家庭のオリジナル料理は幼少期の思い出になる、頻繁に食べていた頃には思いもよらない価値のあるものだと思いました。