リビングにはいつも新聞が置いてある。けれど、私はあまり読む気にはならなかった。
 学校の音楽の授業で先生が「この前の新聞に掲載されたベートーベンの記事を見た人」と質問をした際に、誰も手が挙がらなかった。せっかく新聞を購読しているのに、誰も見ようとはしないのだ。その気持ちは分かる気がする。どの記事も長い文章で、意味の分からない熟語が並べられているからだ。
 しかし、私は「社説」という部分を毎日、必ず読むようにしている。社説は、時事の問題について社としての意見や主張が書かれているものだ。時間がない時でも最新の情報を得ることができたり、改めて一つ一つの言葉についてじっくりと考えることができる。
 はっきり言って社説は他の記事に比べ、あまり人気がない。新聞の中でも目立たないところにある。だからこそ、多くの人に読んでもらい、良さを知ってほしい。