私は時計が嫌いだ。身近な原因でいうと、私の部屋にある置き時計からカチッカチッと音がする。その音はまるで私をせかしているようで、いらいらしてしょうがないのだ。
 バスや電車には時刻表があり、学校には時間割があり、時計に合わせて毎日繰り返している。安定で確かな日常だ。そこで到着時間が遅れたり、遅刻すると途端に人はいらいらし始める。常に時計を気にして、時間通り動かないことを許さない。まるで人間は時計に支配されているようだ。私はそれが気に入らない。秒針が時間を刻まずとも時は流れていて、それが自然なのだ。時間に縛られたくはない。
 1分も1時間も1日も1年も、人間が勝手に作った決まりだ。これが自然なのだと思うと、時間に追われて疲れてしまうのではないか。きっとそういう人もいるだろう。私も含めそんな人には、ときどき時間を忘れることをオススメしたい。今日が何日か、今が何時か忘れているだけで少しラクになれるだろう。