私たち学生が家族以外で関わることの多い大人といえば、学校教員だろう。その教員の「働き方」が問題になっているという。
 授業やその準備、部活動指導、評価など―。1972年施行の教職員給与特別措置法によれば、正規の勤務時間外でこうした業務を行っても「自発的勤務」とみなされ、時間外手当は支給されないという。
 子供の人格形成を担う職種とはいえ、不条理な法律だ。私も部活動で顧問の先生からたくさん指導を受けたり、放課後に学級担任から勉強を教わったりしているため、ショックを受けた。当たり前と感じていたことは、実は当たり前ではなかった。
 働き方改革といわれているが、文部科学省の調査では小中学校教員の1週間当たりの勤務時間は2016年までの10年間で約5時間増えた。また同じ10年間で公立校の教職員63人が過労死した。さまざまな職種の働き方の見直しが、良い社会形成につながると思う。