「君、変わり者だね」
 宇宙オタクの私にたいていの友達はこの一言を言う。まあ、星が好き過ぎて惑星や一等星を擬人化し、一人でキャーキャー言っている私の姿が、友達の目にどう留まるかはわかりきっていることだ。でも「変わり者」という単語は私の心に少し引っかかった。
 私はクラスの中で浮いているのか。そう思って、あるとき友達に、自分はどんな性格か聞いてみた。「うーん、独特な性格!」と、迷いなく返ってきたのを覚えている。この評価は何となくうれしかった。
 独特な性格ということは他の人とは違う特性を持っていることである。正確に言うと、宇宙が好きというのは私の個性なのだ。アイドルが好きな人もいるし、山が好きな人もいる。「変わり者」とは、個性が極まっている人のことかもしれない。
 そう思ってからは、「変わり者」と言われた日は、学校の帰り道を笑顔で走る。