「ごめんね」。それは、自分でも気づかないうちに私の口ぐせになっていた。そうなったことには私の性格が深く関係していたのだ。
 私は、幼い頃から周りの目をとても気にする性格だった。嫌われたらどうしよう。そんなことばかり考えながら過ごす毎日だった。するといつしか、ほんのささいなことでも相手を気にしてしまい、「ごめんね」ばかりが口からあふれるようになっていた。
 しかし、そんな自分に疲れを感じることが多々あった。そこで逆の「ありがとう」を増やすことを心がけた。すると、相手だけでなくなぜだか自分もうれしくなっていることに気づいた。
 それからは、小さなことにも感謝するようにしていて、気づけば「ありがとう」が口ぐせの自分がいた。「ありがとうは魔法の言葉」なんてよく言うけれど、それは案外本当なのかもしれない。