3年前の2017年2月26日、私は第8回冬季アジア札幌大会の閉会式の場にいた。日本や中国など32カ国・地域の選手たちが笑顔で参加し、私もトルクメニスタンという、場所も国名すら知らなかった国のプラカーダーを務めた。
 閉会式で、選手たちはとてもリラックスした表情で、互いの健闘をたたえ合うような温かい雰囲気を感じた。また、さまざまな国の選手が私に話しかけてくれ、バッジをプレゼントしてくれた。そこに国や言語、文化という壁はなかった。
 ここ数年、日本と近隣諸国との間は反日デモや不買運動などで何やら騒がしい。私もそのような情報をうのみにして、どこか食わず嫌いにも似た排他的な感情を持っていた。
 しかし、この閉会式の一日は私の中のそんな概念を覆した。選手との交流を通して、改めて平和と友好について考えさせられた貴重な経験だった。