気になる新聞記事を組み合わせて貼り、自分なりの考察を発表する「2019年新聞切り抜き作品コンテスト」(北海道新聞社主催)の優秀賞16点が、昨年12月に決まった。中学・高校生から18年の初回を大幅に上回る1004点の応募があり、学校単位の応募も目立った。優秀賞の作者の感想と、学校での取り組みを紹介する。(渡辺多美江)

 コンテストでは個人応募のほか、道内各地の中学、高校からのまとまった応募も目立った。
 岩見沢市立光陵中は、社会科教諭5人が協議して1、2年生の夏休みの課題にした。全校生徒の約半数の308人が応募した。大島恵一教諭は「京都アニメーション放火事件、熱中症など、想像以上に社会的な興味関心が作品に表れ、驚いた。レイアウトは人に伝える工夫につながるという意外な視点もあった」と取り組みの意義を話す。
 富良野高では北村智裕(ちひろ)教諭が、3年生約100人が履修する現代社会の授業で6時間を充てた。「学校で購読している新聞2紙1カ月分を活用した。公務員試験を控えた時期に、新聞を読んで社会を知るきっかけになればと考えた。面接や小論文の対策になると感じた」という。
 石狩市立花川北中の広瀬水帆子(みほこ)教諭は、副担任をする特別支援学級の生徒に、国語の授業で指導した。「世界を広げてほしいと思い、新聞の読み方やレイアウトを教えてから読ませた。見やすいデザインなどを考え、楽しそうにやっていた。新聞には、写真をはじめ生徒の興味がある記事が必ずある」と手応えを話す。

*環境問題 わかりやすく*高橋幸那(ゆきな)さん(14)=札幌市立手稲中2年

高橋幸那(ゆきな)さん(14)=札幌市立手稲中2年

 2年連続優秀賞に選ばれた札幌市立手稲中2年高橋幸那さんは「自然災害と地球温暖化」についてまとめた。記事の要点をマーカーで着色し、見出しやコメントを簡潔に読みやすく配置するなど「わかりやすさ」が高く評価された。
 高橋さんは「前の年もプラスチックごみ問題で応募して楽しかったので、今回も挑戦した。ちょうど理科で天気を習っていて、台風被害から環境問題を考えようと思った」と振り返る。
 当初選んだ記事7枚を4枚に厳選し、A2判のレイアウトを工夫した。「どう配置すればわかりやすいか、考えるのが楽しかったけれど大変でした」
 調べて発表するのが好きで、今回は温暖化への関心が高まった。1年の美術で学んだレタリングも役立った。「切り抜き作品は最初から手書き新聞をつくるよりもちょっと楽。次の応募も楽しみ」と笑顔で話した。