実践校で表彰された根室管内別海町立中西別小学校、胆振管内むかわ町立鵡川中学校、札幌市の北海道科学大学高等学校の活動を紹介する。(小田島玲、森田一志)

*別海町立中西別小学校 本間智子教諭*小所帯生かし楽しく

 月1回の「別海町新聞の日」には、全小中生に新聞が配布される環境で多彩な実践を行う。児童数27人の小所帯を生かし、複式学級などで5紙の比較読み、まわしよみ新聞、かべ新聞づくりなどを展開する。
 実践報告書の題は「『一人で読む』から『みんなと読む・伝える』へ」。児童が1人で新聞を手に取って数カ月後、次第にほかの児童に関心が向く変容を感じ取り導く。本間教諭は「1年目は児童が他者とつながる楽しさを味わった」という。自分の考えを持つことを目標に2年目には相手への発信に力を入れる。

*むかわ町立鵡川中学校 片岡鉄也教諭*防災教育に有効活用

 全学年社会科の授業として、胆振東部地震から3年になる昨年9月の7紙を読み比べた。被災地はどのように復興してきて、今何が課題なのかを学んだ。
 さらに2年生社会科の授業で「千島海溝・日本海沿いの巨大地震に伴う津波の新浸水想定について」の記事を読み、どのくらい浸水域が広がるか予想した。その上で、学校周辺を歩くフィールドワークを町民も参加して行い、被害や対策を考えた。片岡教諭は「防災を自分事としてとらえるのに新聞は有効だった。今後も子供たちと何かできるか考えたい」。

*北海道科学大学高校 山下卓教頭(右)、立野統子教諭*社会問題解決考える

 昨年7月、複数紙を読み社会問題の解決を考える「探究活動の日」を設けた。2年生300人以上が目指したのはSDGs(持続可能な開発目標)の視点だ。7時間授業に集中しグループごとに考え、討議を経て発表につなげた。「高大一体教育」の実現を掲げる同高は今回のため系列の大学の学生や教職員もそろえ、各教室をオンラインで結ぶなど環境を整えた。
 年間を通じては朝学習では「戦争・平和」に関する記事を校内に配信する。山下卓教頭は「読むスピードが上がり、生徒の関心が高まりました」。