外尾幸路さん 新聞記事を読んで周囲の人の意見を聞き、自分の考えを深掘りする「いっしょに読もう!新聞コンクール」(日本新聞協会主催)で2年連続で入賞した。
 2回目に入賞した昨年は全国表彰の奨励賞を受賞。「面白い記事と思った。自信はなかったけど、題材をじっくり選んで良かった」
 記事は「性の多様性って何?」(2020年7月12日、北海道新聞)。生まれ持った体の性と、自分はどのような性なのかと思う「性自認」が異なる人を「トランスジェンダー」という。日本では性的少数者への差別と結びついていたが、記事は最近、トランスジェンダー女性に対し複数の女子大が入試の受験資格を認めたことを取り上げた。
 外尾さんは母親の亜希さんに勧められて記事を読み、性的少数者の数が意外に多いと驚いたことを書いた。父親で整骨院経営の真一さんからは「偏見を持たれずに家庭を持てる世の中になるといいな」という意見をもらった。
 外尾さんは性的少数者は「特別なことじゃないと分かってもらえたらいい」と結論を導き出した。「理解を広めるため学校などにポスターを貼ったりして知らせていきたい」と話す。
 コンクール初回の入賞は2019年。動物の交配に関する記事(19年8月15日、北海道新聞)で北海道NIE推進協議会会長賞を受賞した。
 児童会の図書委員。読書好きで学校の図書館以外にも、近隣の図書館の本を毎日読む。日本新聞協会認定のNIEアドバイザーで担任の冨樫忠浩教諭は「本の主題をつかむのがうまい」と教え子を評する。自宅には新聞4紙が身近にあり、夕食後、外尾さんは母の亜希さんと、こども新聞を朗読する。新聞を読む人が減っていることには「いろんなことが分かるのに」と残念そうな表情を見せた。(森田一志)