「別海町 新聞の日」で、朝の活動の時間に熱心に新聞を読む子どもたち=7月16日、別海中央小

 根室管内別海町内の全児童生徒約1300人が一斉に新聞を手にする「別海町 新聞の日」が、小中学各8校で始まった。新聞を使った授業も展開され、「じっくり読む」日常風景がじわり教育現場に浸透している。
 新聞の日は「子どもたちの読解力向上につなげよう」という町教委の考えから実現。朝学習のほか、授業への活用は各学校の教諭の裁量に任される。
 初回は7月16日にあり、同27日の2回目以降は、毎月最終月曜日に実施。8月31日に3回目を迎える。
 初回、社会科で日本国憲法の平等権を学ぶ野付中3年生は当日、北海道新聞掲載の「ウポポイとわたし」でアイヌ民族差別の歴史を読み解いた。2回目は1年生国語などで活用された。
 飯田雄士校長(日本新聞協会のNIEアドバイザー)は「同じ新聞をタイムリーで効果的に使える場面が増える。副教材が一つ増えるようなもので、職員室内で『使える』という声が出ている」と意義を話す。
 また、別海中央中の3年鎌田翔伍さんは「朝読書で読む書籍とは違う文字の多さに最初は戸惑ったけれど、世界の情勢などをじっくり読めた」と振り返る。別海中央小の6年植本(うえもと)初音さんは「新聞の見出しのおかげで記事が読みやすくなり、文章を要約する力がつくと思う」という。(渡辺多美江)