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北海道新聞に掲載されたNIE 関連の記事などを紹介します。

<NIE 大学生がやってみた>5*社説の縮約*資料内容読み取る力向上

 文章を要約するのではなく、記事の表現を残しながら文意を損なわないように文章を縮める「縮約」。新聞の社説を使った講座が北海道教育大旭川校で行われた。文意を正確に反映させることはもちろん、字数の厳守も求められる。学生は文章の意味を正確に読み取りながら無駄なく要点を押さえる作業に取り組んだ。

やってみよう

 《1》通常2本ある社説から一つを選び、じっくり読む
 《2》ペンやマーカーで記事の骨格ではない部分や、逆に重要な箇所に線を引きながら読むのも頭の中を整理する助けになる
 《3》今回は20字×20字の原稿用紙を使った。段落を取らないで書き連ねるのはダメ。句読点も1字分を取る。原稿用紙の最後の行まで使い、400字をオーバーするのは厳禁

実行中

社説の縮約に取り組む旭教大生=6月14日

社説の縮約に取り組む旭教大生=6月14日

 受講したのは、あまり社説を読んだことがない学生約20人。今回は北海道新聞(6月14日朝刊)の年金に関する「『2千万円』問題」と東京福祉大での「留学生所在不明」についての社説を使った。
 まず、慣れない社説を読む。すぐに縮約に取りかかる学生もいたが、何度も読み返すものの、頭の中で文章がまとまらないのか、ペンが進まない学生も少なくなかった。削除しても文意に影響のない箇所を見極めるために、ペンで必要箇所や削除しても大丈夫な部分など記事を細かくチェックする学生もいた。
 順調に書き進めている学生でも、最後の1行でペンが止まる。規定文字数に収めるのに苦戦しているようだ。原稿用紙の欄外に文章を試し書きして、文字数を数えながら清書する姿もあった。
 早く終わった学生は、縮約した文章をさらに自分の言葉でまとめる要約を試みた。文字数は縮約の半分。要約は縮約と違って記事中の表現を変えてもOKだが、社説を200字にまとめるのは一筋縄ではいかないようだった。
 縮約や要約は「言いたいことは何」と考えながら文章を読まないとできない。そのため、指導した教諭は「資料の内容を読み取る力がつく」と、縮約・要約の効果を説明した。

やってみて

 岡美登樹(みずき)さん(1年)
 字数制限の中で文章をまとめ、内容を正確に伝えるのは難しかった。最後の1行まで原稿用紙を使うのに苦労した。

ひとこと

 「縮約」という聞き慣れない言葉に戸惑った学生もいたようだ。文章の“短縮”に加え、原稿用紙の最後の1行まで使い切ることもハードルを高めた。
 比較的長い文章を読んで内容をつかみ、規定文字数にまとめる。やっていることは単純だが、見た目以上に難しいと感じたが、学生は「文章から情報を取る勉強になる」と感じたようだった。(坂本尚之)

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