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北海道新聞に掲載されたNIE 関連の記事などを紹介します。

<NIE 大学生がやってみた>4*壁新聞づくり*取材通じ地域を理解

 見学旅行や調べ学習などの発表として、小中学校などで活用されている「壁新聞」。北大教育学部の講義「地域作り学習論」(浅川和幸教授担当)を受講する学生と大学院生の13人は4~7月、壁新聞製作を通じて地域についての理解を深めた。

やってみよう

 《1》4、5人で3チームに分かれ、編集会議で「地域を知る」に沿ったテーマと取材先を決める
 《2》情報収集や取材依頼などの担当と日程を決める
 《3》おおざっぱなレイアウトを作成
 《4》取材と原稿執筆、写真撮影
 《5》見出しや新聞の題字を考える
 《6》専用の台紙に記事、見出し、題字を手書きし、写真を貼って仕上げる

7月の紙面のお披露目まで計10回あり、編集会議を繰り返す。問題点をチェックして軌道修正するのも情報の取捨選択の大切な学びだ。

実行中

チームごとに壁新聞製作を進める北大生たち

チームごとに壁新聞製作を進める北大生たち

 学生はネット検索や新聞記事などを参考に複数のテーマ候補を選び、手分けして情報を収集。「知ってるようで知らない北大恵迪寮の実態」「札幌の水」「札幌の映画館」などについて紙面計画を練ったが、取材は想定通りにならない。
 北大がある札幌市北区の幌北地区の「まちづくりセンター(まちセン)」をテーマにしたチームは、まちセンそのものを紹介しようとしていた。しかし取材するうち「まちづくりに取り組む北大生の組織がある」と知って方針転換。このグループ「ねおろす幌北」の活動に焦点を当てトップ記事に据えた。
 別のチームは札幌の水をキーワードに下水道を取材し、枯渇していた市内の川の再生の話題にたどり着いた。「北大恵迪寮」を選んだチームは、トップ候補の取材がうまく進まず、急きょ恵迪寮の別のニュースに切り替えた。
 意見が食い違ったり、レイアウトが二転三転したり、時間の制約の中で各チームとも作業に相当苦労した。が、完成が近づくにつれチーム内の連携が生まれ、熱中する姿が見られた。

やってみて

地域を知ることを目的に北大生が作った壁新聞の1枚。完成版3枚は、北海道新聞本社や北大施設内に掲示された

地域を知ることを目的に北大生が作った壁新聞の1枚。完成版3枚は、北海道新聞本社や北大施設内に掲示された

 後藤田帆夏さん(2年) 「水」をテーマにまとまった新聞ができた。達成感がある。壁新聞づくりは自分の住む地域について理解できる点で意味がある。高校生に取り組ませるとしたら、やはり地域をテーマに作るといいと思う。

 堀昇平さん(4年) 北大がある幌北地区を支えるまちセン、そして北大生のかかわり、自分が地域の一員であることなどを知った。学校現場なら、こどもたちに地域を学ぶ機会をつくり、まとめる手段として新聞を利用するといいのではないか。

ひとこと

 壁新聞づくりは昨年に続き2回目。浅川教授は「実際に取材し壁新聞を作ることで、学生たちは『ただ生活しているだけでは地域はわからない』と実感したと思う。自分で動いて知ることの意味を、社会で役立ててほしい」と話している。(渡辺多美江)

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