NIEニュース
北海道新聞に掲載されたNIE 関連の記事などを紹介します。

<NIE 大学生がやってみた>3*まわしよみ新聞*人との違い知り深まる交流

 「まわしよみ新聞」は数人の読者がグループをつくり、それぞれ複数の新聞を読み、気になる記事を模造紙1枚に貼ってオリジナルな新聞づくりをする。なぜその記事を選んだかなどをじっくり話し合うことで人との距離感を一気に縮め、コミュニケーションツールとして真価を発揮する手法だ。

やってみよう

 《1》新聞を熟読し記事や広告を切り抜く
 《2》その選んだ理由をグループ内で順番に発表する
 《3》レイアウトを決め、貼る際にコメントを記入する―などに留意する。

 テーマは決めずに参加者の意見の発表は原則3、4巡して行う。批判や反論はご法度だ。意見や感想を自由に開陳することで互いの理解がぐっと深まる。

実行中

どの記事を選ぼうか。新聞を互いに読みながら気になるニュースを探す学生ら

どの記事を選ぼうか。新聞を互いに読みながら気になるニュースを探す学生ら

 北海道教育大釧路校で3月にあった北海道新聞NIE寄付講座で1年生8人が学んだ。「あっ、その記事。私も選ぶの同じ」。学生は3班に分かれ、付箋を貼った新聞を切り抜き模造紙を埋める。教師の卵らしく教育関連の記事に視線が向いた。
 「教職員の『いじめ』認定 自殺生徒遺族 憤り」。山口県の男子高校生の自殺で教員の責任に言及した記事には、学生は付箋で「どうして先生がいじめの側に」と書き込んだ。「被災受験生 試練の時 胆振東部地震5カ月」の記事では被災3町の中3生に「頑張って」というコメントを書き励ます。班のメンバーは何回か入れ替わり、2枚ずつ計6枚の新聞を作った。
 この寄付講座は新学習指導要領の「深い学び」などと親和性の高いとされる新聞を授業に取り入れた。昨年に続き2回目。「3日でやさしく楽しく新聞体験」という講座名でまわしよみ新聞など1日5コマ、全15コマのプログラムを消化した。

やってみて

やった! まわしよみ新聞を完成させ笑顔をいっぱいにする学生

やった! まわしよみ新聞を完成させ笑顔をいっぱいにする学生

 加藤龍二さん ぶんぶんタイムの悩みごとナビの「他人と自分を比べてしまう」の紙面を、記事の一つに選んで貼りました。自分と他人はそれぞれ違う観点を持っているので比べないよう心がけているからです。

 能戸詞恵里さん 新聞はなじみがなかったので、どういうふうに読んでいいのか。要点要点を読んでいけばいいと分かりました。まわしよみは、同じ記事でも人によって読み方が違うことに気づきました。それが交流のきっかけになりました。

ひとこと

 学生たちの表情を見て鮮明な記憶がよみがえった。昨夏、首都圏で行われた新聞協会主催のまわしよみ新聞の講習会でも新聞や教育の関係者らは同じ笑顔に包まれていた。講師を務めた発案者のメディアプランナー陸奥賢(さとし)さん=大阪市在住=の軽妙なトークのせいばかりではない。ニュース記事が人の垣根をいとも簡単に低くすることが新しい発見だった。今回の経験で業界歴30年以上のおじさんはもっと若い読者の笑顔を見たいと思った。(森田一志)

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