NIEニュース
北海道新聞に掲載されたNIE 関連の記事などを紹介します。

<NIE 大学生がやってみた>2*「SDGs」の視点*多角的に読む力養う

 国連で2015年に採択された「持続可能な開発目標(SDGs)」の視点は貧困や環境、格差など世界の国々が抱える問題の根本的な解決を目指している。この多角的な視点から新聞記事を読む講座が、北海道教育大学旭川校で行われ、学生が記事と17の目標とを関連付け精読した。

やってみよう

 《1》講座では、17の開発目標のアイコンが印刷されたワークシートを使った
 《2》目標は30年までに達成すべき「貧困をなくそう」「平和と公正をすべての人に」などさまざま。課題解決に関連すると思った新聞記事をシート中央に貼る
 《3》さらに、その記事を「経済」「環境」「社会」の3点から評価。プラス、マイナスを明確にし、理由を書く
 《4》記事中の文章や言葉と関連すると考える目標を線で結び、理由などを書く
 《5》必要なら18番目の新しい目標を考えても構わない

実行中

SDGsの視点で読んだ記事について発表する中尾駿さん=旭教大、6月14日

SDGsの視点で読んだ記事について発表する中尾駿さん=旭教大、6月14日

 6月14日に行われた講座には1~3年生、約20人が参加し、当日の北海道新聞朝刊を使った。なぜSDGsなのか。学生は社会科教諭の卵。将来の授業づくりに役立ててもらう大学側の意図がある。
 まず記事選び。政治、経済、社会など各人関心はさまざま。記事をじっくり読んで選ぶ学生や、見出しから内容を類推して選ぶケースもあった。
 多くの学生は解説冊子を頼りに、開発目標の内容を確認しながらの作業。ほとんどの学生が記事と複数の目標を結びつけた。
 最後は発表。ワークシートの完成品を手に記事と目標を関連づけた理由などを述べた。ほかの学生の発表から、新しい発見に出合い感心する学生もいた。

やってみて

ワークシートづくりをする旭教大生

ワークシートづくりをする旭教大生

 中尾 駿さん(2年)
 SDGsは以前、講義で取り上げられていたので知っていた。新聞記事から考えるのが新鮮だった。授業に取り入れると、子どもたちに新たな発見があるのではと感じた。

 今出 実利(みのり)さん(1年)
 選んだ記事はロシアの言論弾圧について。17の目標に近いものはあったが、汚職報道をした記者が逮捕された内容をよりクローズアップさせたかったので(「真実」にちなむ)新しい目標を考えた。

ひとこと

 17の目標と関連する記事探しに苦労する姿が多く見られた。結果的に複数の目標と結びつけたことは、物事を多角的に見ている証左だ。記事に書かれていることの社会的な課題や意味を読み取り、18番目の目標を考えるのが楽しかったとの声もあった。視野が広がるとともに、今の暮らしを見つめ直すことにもつながる実践だと感じた。講座で使ったワークシートは朝日新聞社NIEサイト(https://www.asahi.com/shimbun/nie/)から無料でダウンロードできる。(坂本尚之)

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