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北海道新聞に掲載されたNIE 関連の記事などを紹介します。

<四季の実践>24*記事数の変化から考える*川端裕介(函館市立亀田中教諭)

 検索機能で簡単に新聞記事を探せる「データベース」を活用する方法を紹介します。データベースは、記事がPDF形式などで保存されているのでワークシートの作成も容易ですが、今回は記事そのものではなく、検索結果の記事数を活用した実践を紹介します。

国名で検索した結果の記事の本数

国名で検索した結果の記事の本数

 《1》<準備>検索機能で表を作成
 中学校社会科の地理的分野におけるアジアの学習の際に、北海道新聞のデータベース「どうしんDB」を活用して事前に資料を作りました。アジアを中心に世界各地域から12か国を選び、1997年から2016年までの20年間について国名で検索し、新聞の見出しや記事に使われた本数を表にまとめました。例えば中国の記事は、1997~2001年には2万5028本ですが、2012~16年には3万2559本に増加しています。

 《2》<授業>記事数の変化を読み取る
 アジアの導入の授業で、この表を生徒に配布し、記事数の変化を読み取らせました。生徒は「中国の記事が年々増えている」「北朝鮮や韓国が2002年に急に増え、また減っている」など資料から的確に事実を読み取っていました。記事データベースに興味を引かれ、高い関心を持って学習に取り組んでいました。

 《3》<授業>変化の理由を考える
 続いてアジアの国の本数が増えている理由を推測しました。生徒からは「各国で経済が急成長しているから」「PM2・5などの環境問題が影響しているのでは」「北朝鮮の増加はミサイル問題が関係していると思う」などの意見が出ました。それらを元に、アジア各地の学習を進めました。その際に中国の環境問題や日韓W杯サッカーなど実際の新聞記事を活用しました。

<ひとこと>
 記事の本数の増減は、社会の関心の変化を反映しています。また新聞記事に限定して検索できるので、一般的なインターネットより、情報の信頼性が格段に増加します。新しい形のNIEとして、データベースを活用してはいかがでしょうか。(かわばた・ゆうすけ=NIEアドバイザー)

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