NIEニュース
北海道新聞に掲載されたNIE 関連の記事などを紹介します。

<四季の実践>22*コラム読み言葉鍛える*高橋恒雄(小樽市立北陵中教頭)

 授業以外で文字を読むのはもっぱらスマホという子どもも増えています。基本的な語彙(ごい)が不足していたり、人とつながるための言葉が未熟であったりと、多くの課題を抱えています。
 本校ではこれらの課題解決のため毎週1回朝の5分間、「新聞のコラム読み」を設定しています。コラムに書かれている情報を「正しく読み取り」「考え」「表現する」というトレーニングで、言語能力の育成を図っています。

「スマホの危険」を扱ったコラムを読んで生徒が書いた川柳です。テレビ局の取材を受け=写真=、スマホを我慢して受験勉強に打ち込む姿が放送されました。

 《1》コラムを読む(2分)
 全校生徒が同じコラムを同時に読む。文章を読むのに慣れていない生徒は、4分かけて丁寧に。余裕があればコラムの関連記事も読む。

 《2》コラムをまとめる(1分)
 長い文章を要約する作業は多くの生徒にとって難しい。手がかりになる言葉やフレーズに傍線を引くことから始め、心に響いた文章、キーワードを書き出す。

 《3》感じたことを作品にする(2分)
 思ったこと・感じたことを短い文章や川柳、短歌で表現する。できた川柳などは随時新聞に投稿する。

 ★組織で学習を支える
 「コラム読み」の学習シート作成には次の3人が関わる。
 《1》語彙(ごい)を増やす支援~国語担当が言葉を解説
 《2》表現の手本を提供~NIE担当が過去の川柳などの作品を用意
 《3》発想のタネを提供~学校司書が関連記事を3種類用意
 シートの評価には学級担任・学年担当・NIE担当の3人が関わる。生徒の成長を見て励まし、書いたシートを見て、選んだコラムが生徒の発達段階に適していたのか判断し、次週の教材作りに生かす。

<ひとこと>
 複数の先生が関わることで、職員室で生徒に関する共通の話題が生まれ、生徒への理解が深まるのもうれしいことです。
 新聞には、取り組みを始めた昨年9月から現在まで、川柳と短歌合わせて50以上が掲載されました。掲載されることで子どもの「社会につながる意識」を高め、学びを地域に知ってもらう良い機会となっています。(たかはし・つねお=NIEアドバイザー)

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