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北海道新聞に掲載されたNIE 関連の記事などを紹介します。

<四季の実践>17*コラムで教養高めて*志田淳哉(札幌南高教諭)

 高校は、生徒に生涯学習へのきっかけを与える場所でもあります。新聞1面のコラムは、生徒が自ら教養を高める学習に活用できます。そうした試みを紹介します。

「われわれは世界の屋根に住んでいる人間なのだ。われわれは、太陽の息子たち」(ユング伝Ⅱ)。北アメリカに住む、プエブロインディアンの1人は語る。…古来、平和の源であった頭上の太陽は今、ミサイルにより姿を隠しつつある。8月9月と、北朝鮮から発射された核ミサイルは、北海道上空を通過し、太平洋へ落下した。…核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)は私たちに警告を鳴らし続けている。…第3次世界大戦の足音が聞こえて来はしないか。一つ屋根に住んでいる人間として、耳を澄ます。

昨年のノーベル平和賞をテーマに札幌南高2年の根塚唯さんが書いたコラムの一部。根塚さんは書いてみて「自分と関係ないと思っていたことも、調べてみると自分と関わりが深いものもあると知った」と話す。

 《1》同テーマのコラムを複数読ませる
 本校で購読している新聞5紙の昨年10月17日付朝刊に載ったノーベル平和賞・文学賞と、2014年~16年のノーベル賞について書かれたコラムを2年生に読ませました。いずれも日本人が受賞したり日本に関連がある受賞です。

 《2》印象に残ったコラムを選ぶ
 生徒に印象に残ったコラムと、印象に残る文章やフレイズを挙げさせます。時間があれば、発表したり話し合ってもいいでしょう。面白いコラムは、結論ではなく導入や展開に引かれることに気付かせます。

 《3》コラムを書かせる
 生徒に「同じテーマであなたならどう書くか」とコラムに挑戦させます。生徒の先輩が1、2年前に書いたコラムも紹介しました。まず自分が言いたい結論を考えてから、出だしと展開を考えますが、書くためには教養が必要なことに気付きます。学校図書館やインターネットで調べる必要も出てきます。

 《4》生徒が書いたコラムを共有する
 生徒が挑戦したコラムは、他のコラムと同様に学年通信に載せるなど、学校内外で広く読まれるように工夫するとよいでしょう。ホームルームや様々な授業、家庭での話題や題材にもできます。

<ひとこと>
 ノーベル賞のコラムは受賞者のエピソードが盛り込まれていて、生徒の興味を引いたようです。新学習指導要領でも「主体的で深い学び」が強調されています。生徒が長期休みなどに新聞コラムを通じて、主体的に教養を高めるきっかけにしてほしいものです。(しだ・じゅんや=NIEアドバイザー)

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