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<ほっかいどうサイエンス>1*北海道のサクラ*開花の決め手は「寒さ」

 小学1年生が手にするぴかぴかの教科書は、「にゅうがくおめでとう」という言葉とともに、サクラの下を学校へ向かう子どもの姿が描かれた紙袋に入っています。春の訪れを告げる、日本の代表的な花ですね。
 道内で一般的なのは寒さに強く、木によって花の色の濃さが違うエゾヤマザクラ。全国的に知られるソメイヨシノも函館や札幌、室蘭などで咲きます。
 毎年サクラの開花を予想している日本気象協会によると、今年は中国・四国や九州、関西の一部で3月下旬に咲き始め、道内は4月末から5月中旬の予定です。南から順々に開花するのですね。
 どうやら開花の時期は気温と関係しているようですが、いつの気象が最も強く影響しているのでしょう。
 それは、晩秋から冬にかけての寒さなのです。道内ではソメイヨシノもエゾヤマザクラも、花が散った後の初夏から、翌年咲く花の芽を作り始めます。しかし9~11月半ばにはいったん「休眠」という状態になります。
 そして、11~2月の間に5度以下の寒さが2、3週間続くと眠りから覚め、今度は温かくなるにつれてつぼみが膨らむのです。
 サクラには、新しい季節の始まりを表す明るいイメージがありますね。おめでたいことの象徴でもあり、「たいへんよくできました」のハンコや家紋、校章にも取り入れられています。
 日本人の暮らしは、昔も今もこの花と深くつながっているのです。
(道小学校理科研究会・仲島恵美=札幌市立山の手小教諭)

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